ぽいぽいの「かきくけこ」

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慶應義塾ニューヨーク学院について Q&A編

今回はネットで散見されたNY高に関する疑問・質問について卒業生である私が答えてみました。知恵袋や掲示板から引っ張ってきました。ぶっちゃけた質問も答えてます。コメント欄に質問を書いていただければ追記します。これらの質問を選択するにあたり、恣意的、意図的なものはなく、実際にネット上で散見されたものや大学での知人からあった疑問・現実との乖離があった指摘を元に選んでいます。

Q&A

入学までの英語の実力はどれ位必要か?

→2級以上の実力は必要かなと思います。私は英検準2級を保有した状態で受験しましたが、日本語面接では「英検2級ないけど大丈夫?」って聞かれました。「英語頑張って2級取ります!」と応えた覚えがあります。同年冬に英検2級とり、入学まで予備校のNY校入学準備講座でTOEFL ITP(iBTではないことに注意!)の勉強をしました。ちなみにこのタイミングで私は完全に上京しましたね。

英語の実力はどれくらい上がるか?

→期待水準ほど上がらないのが実情。私の場合、英語で勉強すること(Reading、Writing)に関しては自信が持てるほど鍛えられましたが、会話の方はイマイチです。生徒間では日本語会話が主なので。英語の実力を上げたい人は別途、自分で努力する必要があります。バイリンガル教育が誇大広告となってしまっているのは実情だと思います。

追記:今では生徒間の会話は英語必須らしいです。なので私のいた時期より会話力は上がると思います。

現地校とNY高、どっちが良いか?

→難しい質問ですね。こういう質問はネットに聞くのではなく、留学アドバイザーに質問してもらった方がいいと思いますが、ある程度の目安を書いておきます。まず、日本で就職して生涯を日本で過ごすという方はNY高がいいと思います。慶應の学歴を確保することは国内の就活において重要です。そうでない方、つまり海外国籍を持ち人生の大半をアメリカ等で過ごそうとしている方は現地校が良いのかなと思います。アメリカの高校卒業資格がもらえますが、正直言ってNY高はみんな慶應に進学するためモチベが保ちづらい、情報収集しにくいという理由で不向きですし、海外大の進学と高校のカリキュラムを同時にこなすのは難しいです。私ならば、評価が高く進学実績の良い現地校や海外国内問わず、International baccalaureate(IB)プログラムを提供している高校が選択肢になるのではないかなと思います。(ちなみに海外大に進むならIBはほんとにいいプログラムだと思う。国内のIBプログラム提供校についてはこちら。)

慶應NYは事実上、無試験ってマジ?

→No。どっかの教育評論家が迂闊に言ったことです。確かに入試の倍率が低くても、試験でちゃんと落ちる人がいるということ。今では中学3年生までに"最低"英検2級が必要なので、簡単な試験では決して無いです。<br>加えて、基準を満たさなかったら容赦無く留年・退学させるということ。NY高の入試が大学の一般入試の水準より易しくても、卒業が難しいことに注意。赤点の基準は60点&英語による授業というだけでなんとなく予想はできるはず。学院長が代わって授業が週6になったと聞くし、さらに厳しくなってるんじゃないかな。詳しく知りませんが。ただ、きちんとやることこなせば問題ないです。

慶應NYは能力の低い金持ちの子息が学歴ロンダリングするための学校なの?

→No。学生の学力が特別に低いとは思いません。トリリンガルがざらにいる(典型例は日・英・中)し、NY高卒業生で慶應大学卒業までに公認会計士試験、司法試験合格者や大手外資系企業に就職した人がいます。そのような人たちをまとめて「能力が低い」と主張する人は、彼らを凌駕するとても優秀な人なのだと推察します。<br>また、一定の所得水準を要求されるのは確かでコストがかかることに対しては反論できませんが、他のボーディングスクールと比べたら平均的な部類かなと。アメリカという地で手厚い私立の教育を受けることができることも考慮した費用対効果で考えれば、この学校の学費は一定の合理性を持っており、法外に高いとは言えないでしょう。

クスリが蔓延しているって本当?

→No。慶應NYという環境が特別に悪影響を与えることは絶対に無いです。真っ当で普通の学生にとって、そのような違法なものが容易に利用可能である環境では断じてないのでご安心下さい。過去にこのような不祥事があったらしいですが、この学校に行ってなくてもその人は手を染めていた可能性は十分あったと私は思うため、要は個人の問題であると私は思います。この学校へ行かせた結果、自分の子どもが良くないものに手を染めてしまうのではと心配するのであれば、まずすべきことは親である自分自身の教育方法や中等教育を顧みるべきかと。

著名人の子息がコネで入ってるってホントですか?

→No。某女優、某野球選手の子どもが入学したという噂はありましたが、デマです。でも確かに全く別の方で保護者の方が有名人である人はいました。私の先輩であるその方のお子さんは英語がベラベラで実力で入学したという印象です。著名人の子息だからといって無条件に入れることはないと思われます。

結論、NY高はよい学校なの?

Amazonレビュー的に書くなら☆4。大学受験の免除、慶應大学への確定進学、人脈、課外活動、質の高い授業や優秀な先生方など評価点はたくさんあります。一方で(少なくとも私がいた時代は)食事、寮、英語教育には少し問題があるかと思います。だから星一つ減点しました。

まとめ

とりあえずNY高関連の記事はこれで一区切りつけようと思います。この学校はベールに包まれているせいで、様々な良くない噂が立っていると見受けられます。そうした噂のほとんどは個人的感情やなにか特定の信条によるバイアスがかかっていると言っていいでしょう。一方で、私は出来るだけ公正・中立を心がけ、事実をありのままブログで発信してきたつもりですが、私も母校を良く思いたいというバイアスによって歪められているかもしれません。ネットでの情報収集は大切ですが、バイアスに振り回されない情報収集を心がけるようお願いします。