ぽいぽいの「かきくけこ」

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株式 - 金融市場編

CFA level 1に役に立つかもしれないノート。CFAプログラムの内容を開示する意図はありません。あくまで私、ぽいぽいが個人用としてまとめたものをシェアしているだけなので、これによって損害を被ったとしても一切の責任は負いませんので注意してください。

目次

金融市場の役割

Financial market(金融市場)にはさまざまな役割がある。まず一つ目は各経済主体が資金調達、貯蓄、株式発行ができる。その取引を通してリスク管理や資産の交換、市場内で発せられるシグナルから情報を得ることができる。
二つ目は経済全体を通して貯蓄量と投資量を均衡させることができる。このとき資金を借りるコストである収益率が価格と同じように調整され決定する。
最後は資本を効率的に分配することができる。資本を最も有効活用できる主体の手に多くの資本が渡ることになる。

資産の分類

  • Financial assets(金融資産)とReal assets(実物資産) e.g. 株式と不動産
  • Debt(債券)とEquity(株式)
  • Public securities(公開証券)とPrivate securities(非公開証券)
  • Physical derivativesとFinancial derivatives e.g. 商品先物金利スワップ

もっと具体的に分類すると

市場の分類

  • spot market(スポット市場)とfutures market(先物市場)
  • Primary market(発行市場)とSecondary market(流通市場)
  • Call market(コール市場)とContinuous market(連続市場)
    コール市場は特定の日時にしかトレードできず、連続市場では市場が開かれている時ならばいつでも取引できる。
  • Money market(短期金融市場)とCapital market(長期金融市場)
  • Traditional marketとAlternative investment market

金融市場における主体

  • Investor(投資家) - 時間をかけて均衡収益率を得る主体
  • Information trader(情報トレーダー) - ファンダメンタルに関する情報を活かして大きな収益を得る主体
  • hedger(ヘッジャー) - リスクを相殺するポジションで先物に参加する主体
  • Broker(ブローカー) - 同時期に同じ場所で同じ証券の買い手と売り手をマッチングさせる役割
  • Dealer(ディーラー) - 異時点間で同じ証券の買い手と売り手をマッチングさせる役割
  • Arbitrageur(アービトラージャー、鞘取引人) - 異なる市場で同時期に同じ証券の買い手や売り手と取引を行う主体
  • Clearinghouse(手形交換所) - マーケットの健全性を促進し取引先リスクを軽減
  • Insurance companies(保険会社) - リスクを分散化し管理する
  • Securitizers - 資産プールが生み出す利子を売却

ポジション

Long position(ロングポジション、買い建て玉) = 資産の価格が上昇したときに利益を得るポジション
e.g. 株やコールの購入、プットの売却、先物先渡での商品の購入

Short position(ショートポジション、売り建て玉) = 資産の価格が下落したときに利益を得るポジション
e.g. 空売り、コールの売却/発行、プットの購入、先物先渡での商品の精算

Leveraged position(レバレッジポジション) = 借りた資金で投資を行うポジション

空売り

Selling short(空売り)とは以下の手順を踏んで行われる。

  1. 株を借りて売却
  2. 後日株を再購入して貸し手に返却
  3. ショートの投資家は売却価格 - 再購入価格の利益(損失)を得る

このとき投資家は貸し手に全ての配当と証拠金を支払わなくてはならない。

証拠金

Margin transaction(信用取引) = 担保を預けることで売買に必要な株式を借りて行う取引
Call money rate = 信用取引における貸与した資金に対する利子率

Initial margin requirement(当初証拠金要件) = 信用取引にて株式購入時に投資家が提供しなければならない株式の割合
Maintenance margin(維持証拠金) = 信用取引にて株式購入後に維持しなければならない最低限の株式の証拠金の割合
維持証拠金の割合より下回ったら投資家はmargin call(追証)が必要なる。

An investor contracts with the securities company and he is going to buy stocks on margin. The conditions are as follows.
Shares purchased = 500 shares
Purchase price per share = \$100
Annual dividend per share = \$1.00
Initial margin requirement = 50%
Call money rate = 4%
Commission per share = \$0.02
Stock price after one year = \$105
What is the leverage ratio and the investors' return on the margin position if the stock is sold at the end of next year?

Leverage ratio = 1 / Initial margin requirement = 1 / 0.5 = 2

The total purchase price = 500 × -\$100 = -\$50,000
Initial margin = 50% × -\$50,000 = -\$25,000
Purchase commission = 500 × -$0.02 = -\$10
Total initial equity investment = -\$25,010 = CF0

Stock value = \$105 × 500 = \$52,500
Dividends = \$1 × 500 = \$500
Margin repayment = -\$25,000
Margin interest = -\$25,000 × 4% = -\$1,000
Sale commission = -\$10
Cash inflow next year = CF1
= \$52,500 + \$500 - \$25,000 - \$1,000 - \$10 = \$26,990

CF0 = -25,010; CF1 = 26,990; CPT → IRR = 7.92%

Leverage ratio means 1% increase in return on the stock results in 2% increase in return on equity investment, ignoring all other costs.

追証

Margin call(追証) = 証拠金の残高が維持証拠金の率より下回ったときに金融機関へ追加しなければならない証拠金およびその通知

Margin call price = P0{(1-initial margin)/(1-maintenance margin)}

注文の種類

execution instruction

投資家は取引をする際にブローカーにexecution(取引方法)について指図する。最も一般的な取引指示は以下二つ。

  • Market order(成行注文) = 市場でもっとも良い価格で即座に取引する注文
    即座に取引したいときに適しているが好ましくない価格で取引する可能性。
  • Limit order(指値注文) = limit price(指値)より下回ったら買い、上回ったら売る注文
    取引価格に不確実性を回避できるが取引が実行されない可能性。

validity instruction

  • Day orders(当日有効注文) = 取引日が終わると失効する注文
  • Good til canceled orders(GTC注文) = 注文が満たされるまで有効な注文
  • Immediate-or-cancel orders / fill-or-kill orders(IOC注文) = 即座に満たされない限り取り消される注文
  • Good-on-close orders(引け注文) = 取引日の最後のみに満たされる注文
    market ordersであるならばmarket-on-close ordersやgood-on-open ordersと呼ばれる。投資信託によってよく用いられる。
  • Stop orders / stop loss orders(逆指値注文)= 株価が顧客の定めた値段stop priceより下回れば株式を売り付け(Stop-sell),またはstop priceを上回れば買い付ける(Stop-buy)という注文

発行市場と流通市場

Primary market(発行市場) = 新規発行の株式や債券を取引する市場
Secondary market(流通市場) = 新規公開後の株式や債券を取引する市場
流通市場は債券に流動性や価値に関する情報を提供してくれる。

発行市場の仕組み

Underwritten offer(引受募集) = 売れ残った新規発行の有価証券を投資銀行が買い取る仕組み
Best efforts basis(最善努力原則) = 投資銀行がブローカーとして行動し売れ残った部分は購入しない仕組み
Private placement(直接引受) = 少数の認定投資家のみに直接はめ込む形で売却
Shelf registration(一括登録制度) = 有価証券の募集や売出しを追加の目論見書無しで実施できるようにするための制度
Dividend reinvestment plan(配当金再投資制度) = 既存株主に配当を用いて新規発行株を購入できる制度
Rights offering(株主割当) = 既存株主に市場価格より割り引いた価格で新規株を購入できる制度

売値と買値

Bid price(売値、ビッド) = ディーラーが有価証券を買う値段のこと
Ask price(買値、アスク) = ディーラーが有価証券を売る値段のこと
Best bid = 最高の買値
Best offer = 最低の売値
Bid-ask spread(ビッド・アスク・スプレッド) = Best bidとBest offerの差のことを指し、これが小さいほど取引費用が小さい
また流動性の指標にもなる。

Best bidやBest offerでの取引は"Make the market"といい、現在の買値や売値で取引することを"Take the market"と言う。

市場の構造

Quote-driven market / dealer markets / price-driven markets / over-the-counter markets= ディーラーと投資家が取引
Order-driven = 買い手と売り手がマッチする仕組み
Brokered markets = ブローカーが取引の相手方を見つける仕組み

コール市場と連続市場

Call market = 証券を特定のタイミングにのみ取引する市場
売値と買値が蓄積されているため価格は均衡価格となっている。

Continuous market = 開かれているときならばいつでも取引できる市場
価格はオークションかディーラーのビッドアスククォートによって決定。

効率性

Completeness = 投資家が必要なタイミングで資産や契約が手に入る状態
operationally efficient = 取引コストが少ない状態
Informationally efficient = 価格にファンダメンタルの価値が反映される状態